トレードという用語の2つの意味合い

FXには、色々と横文字の専門用語が存在します。そもそもFXという用語自体が横文字ではありますが。それ以外にも、沢山の横文字が存在します。

FXと切っても切れない横文字の一つは、トレードという用語です。この言葉は、FX取引をしているのならば一度や二度は確実に目にする事となります。確実に見かけるだけに、非常に重要な用語といえます。

ところで、皆様も何となくこの用語の意味はご存知かと思います。直訳をすれば取引ですね。まさにFXでの売買の行為そのものを指します。実際、辞書によっては「買うことと売ること」などのニュアンスで定義付けられている事もあります。

しかし、実は英語圏ではこのトレードという用語を別の意味で用いる事が有るのです。例えばビジネスという意味です。

これは分かりやすいですね。そもそもサラリーマンで仕事をしている人々の殆どは、ビジネスを行なっているものです。ビジネスと無縁なサラリーマンは皆無だと思います。

しかし我々は日常的にトレードという用語を用いる事はありません。まあ社名等でトレードという用語を見かける事は有るのですが。どちらかと言うと、ビジネスという言い方の方が身近なのでは無いでしょうか。

とこで、FXでの取引はビジネスと言えるでしょうか。

まあビジネスだと思います。現に私はアメリカ人の大学生が、外貨取引という行動はビジネスだと発言をしていたのを聞いた事があります。

米ドルが安いタイミングなどで買い注文をしたら、それはビジネスチャンスをつかみに行くという解釈もできるからです。まあ取引という言葉が「ビジネス」という意味合いに直結するかと言えば、少しだけ微妙ではありますね。

いずれにしても、トレードという用語には「ビジネス」という意味がある事は覚えておいて損はないと思われます。

ところで実はトレードには、もっと別の意味もあります。それは「契約」という意味です。

これはちょっと意外に思われるかもしれません。契約というと、何か契約書のようなお硬い書類をイメージなさる方などが多いのではないでしょうか。実際、確かにお硬い一面があります。

そもそも、FXの口座開設をする時にも契約という概念は非常に重要です。なぜなら、口座開設をするという事は、間違いなく契約を結んでいるからです。口座開設をするタイミングでは、確実に一度「これらの内容に同意をします」という約束をしている筈です。

これは例外はありません。具体的には「リスクがありますが、宜しいですか」などの質問に対して同意をしている筈なのです。この「同意」という概念が関係してくるという意味では、確かにFXは契約という解釈もできますね。

それにしてもトレードという言葉に契約という意味合いがあるとは、ちょっと驚きですね。英語では、そういう含みも有るのだそうです。

まあ米ドルの買い注文をしたという行動は、ある意味契約を結んだ事とも関係しているとも言えますね。日本円から米ドルに両替をしたという事は、「私は米ドルが下落する時にリスクが有る事を承知の上で、両替をしました」という契約を結んでいるとも解釈ができるからです。そういう意味では、確かに取引とは契約という解釈もできるとは思います。

ただし日本語でトレードという用語を用いた時には、通常は「売買」を指します。契約という意味合いとは、少し違うと思いますね。ある意味、トレードという用語は和製英語の一種と言えるのではないでしょうか。

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