先物取引の格言の一つに「幽霊と相場は淋しい方に出る」というものが有ります。
それは随分と奇妙だと思われたかもしません。先物取引が幽霊とどう関係有るのでしょうか。
この格言が当てはまるのは、相場で満場一致のムードが高じている時です。
例えば現在の貴金属の金の価格が5千円だとします。
そして先物のマーケットで、誰もが「今後は5100円になるだろう」と思っているとします。
ところで、そういう時というのは得てして5100円にはならないものです。
5100円どころか、4700円等になってしまうものです。
つまり大勢の意見は5100円なのですが、少数派の意見では4700円などの4千円台なのです。
冒頭の格言の「寂しい方」というのは、この少数派の事です。
つまり大多数の意見とは「反対」の方向で売買をする事を考えるべきという意味です。
ところで、この格言が主張している点はFXでも大いに当てはまるものです。
FXで大勢が円安と言っている時に限って実際には円高になったり、その逆も有るのです。
ちなみに、それは株にも当てはまります。
むしろ、株の方が当てはまると考えている人もいらっしゃる位です。
外貨の価格が「マーケットの大勢の意見と逆」に行くというケースはFXでは本当に多いので、時には幽霊の言うことにも耳を傾けてみましょう。
もしかすると、幽霊のお陰で大きく利益を獲得できるかもしれません。
なお、必ず幽霊の言う事が的中するという訳でもありません。
幽霊の予想が外れた時の事も考えて取引をするようにしましょう。