スキャルプングはデイトレードの一種です。通常デイトレードではポジションを数時間保有しますが、スキャルピングは数秒～数十分と短い取引を集中的に繰りかえすものをさします。

１）取引時間
長くても数十分、短ければ数秒で売買を完了させます。数pips程度の値動きから利益をとりますので、取引１回あたりの利益は小さいです。レバレッジを高めに設定しないと利益はでませんが、その分リスクも高まります。たとえ４銭の値動きであっても、２５倍のレバレッジであれば１円分の損益となります。一日中、数秒単位の値動きまでチェックし続けますので、高い集中力が求められます。勘に頼っていては絶対にうまくいきませんので、チャートの分析能力は欠かせません。

２）どんな手法をつかうか
瞬間瞬間の値動きだけをチャートから読み取って、売買を繰り返します。ファンダメンタル分析はあまり必要ありません。為替相場全体に影響を与えるようなトレンドについては、それほど気にしなくても良いという点ではストレスはありません。テクニカル分析をしっかりできて、自分なりの相場見通しをもっている必要があります。レバレッジをきかすとは言っても、一回あたりの利益はそれほど大きくはなりませんので、こつこつと小さな利益を積み上げていきます。地道な取引の繰り返しなので、我慢強さや粘り強さも必要です。また、数秒の間に損切りの判断をしなければならないこともありますので、しっかりとした決断力も重要です。

スキャルピングは、短時間取引を繰りかえすデイトレードの一手法です。瞬間的な判断力と粘り強さが必要な取引です。終日チャートとにらめっこをし続けることのできる人にしかできないトレードです。