FXを始める際には注意しなければならない点がいくつかあります。一つは、FXにはリスクがあること、どういう形でどの程度の損失が生ずるのかを理解することです。マージンコールやロスカットという仕組みも知っておかなければなりません。大きく利益を上げられた時には税金を支払わなければなりませので、税制についても知っておく必要があります。
1)為替変動リスク
為替は上がったり下がったりします。常に予想通りに変動すれば損をすることはありませんが、そういうことはあり得ません。必ず予想がはずれて損失をだすことがあります。例えば1万ドルを保有していて、1円の値下がりすれば1万円損をすることになります。レバレッジが大きいと損失割合が高くなりますので注意が必要です。
2)マージンコールとロスカット
取引を始めるには証拠金(保証金ともいいます)を預けます。レートが下がって含み損の額が証拠金の一定割合に達すると、証拠金を追加するよう求められます。マージンコール(追加証拠金制度)です。どの程度の割合になった時なのかは会社によって異なりますが。50%に設定されていれば証拠金の半分に達した時点でマージンコールがかかる、という仕組みです。証拠金の額よりも損失の方が小さいので、元本を割っている状態ではありません。危険な水準だというワーニングです。
さらに、含み損があるレベルを超えると、強制的に決済されます。ロスカットです。証拠金の20~30%に設定しているところが多いようです。投資額の7~8割を失ったことになります。
3)税金
FXの利益が年間20万円を超えると雑所得として税金を払わなければなりません。みずから確定申告をする必要があります。
FXにはリスクがあります。レートの変動しだいでは強制的に決済されることもありますので、注意が必要です。また利益が出た場合には、きちんと確定申告をしましょう。