スワップトレードは、他の手法とは狙いの異なるトレード法です。FXでは通常は為替の値動きから利益を取ろうとしますが、二つの通貨の金利差に注目して利益を得ようとするのがスワップです。外貨はそれぞれの国によって金利が異なります。金利の安い通貨で、高い通貨を買うとその金利差を「スワップポイント」として受け取ることができます。短期の保有ではスワップは小さいのでうまみがありませんが、長期間保有するとある程度の利益を生み出します。スワップトレードは、半年から数年間ポジションを保有する取引手法です。忙しくて取引をしている時間がない、というような人にも向いています。
1)通貨の金利
どんな通貨でも保有してるあいだには利息がつきますが、金利水準は国によって異なります。「円」なら1%にも満たないような金利でも、ほかの通過では5%、10%ということもあります。FXでは、通貨を売買して1日以上ポジションを保有すると、金利差を精算します。差額のことを「スワップポイント」と言います。スワップは必ずしも「受けとれる」ものとは限らず、金利の高いもので低い通貨を買った場合には、支払わなければなりません。一日あたりの金額はごく少額なので、短期の取引の場合には損益にほとんど影響がありません。
2)取引手法
ある程度相場の見通しが立ちやすい通貨で、金利差の大きいペアを選びます。いくら金利で稼げても、相場が下落して損をすることもありますので、長期的に変動しないか上がる見通しの通貨でなければなりません。現在は南アフリカランド、豪ドルなどが人気です。外貨預金に近い取引なので、時間にゆとりのない人でも取り組みやすいものです。
2通貨の金利差に着目して取引するスワップトレードは中長期トレードです。日々のレートをチェックする必要もなく、ある程度利益の読みやすい取引ですので、忙しい人にも向いている手法です。