FXでは、予想に反してレートが変動し大きく損をすることがあります。ロスカットが働きますので、原則として証拠金をの7~8割が損失の最大値となります。数秒で相場が急変をした場合には、決済が間に合わずロスカット水準を切ってしまい、証拠金以上の損失となる場合もありえます。
1)ロスカットの仕組み
含み損が証拠金(保証金)の70%~80%程度の水準に達すると、そのポジションは強制的に決済される仕組みです。割合は会社により異なります。ロスカット値が30%の場合には含み損は70%まで、20%なら80%までとなります。
例えば、1ドル=100円で、レバレッジを20倍として1万ドル購入、証拠金として5万円を入金したとします。ロスカットが30%なら、5万円×70%=3.5万円分の損失までは強制決済されません。1ドル=96.5円になったときに、(100円ー96.5円)×1万=3.5万円の損失となりますので取引終了です。3万5千円を失いますが1万5千円分の証拠金は残ります。
通常は証拠金以上の損をすることはありません。レバレッジが大きければ大きいほどロスカットの可能性も高くなります。
2)証拠金以上にマイナスとなる場合
ロスカットが働いたときでも、相場の急激な下落により決済ができないことがあります。システム的に指示をだした数秒の間にさらに値下がりしてしまった時です。極端なケースですが、上記の例ですと、実際の決済レートが94円になってしまった場合ような場合です。損失は、(100円ー94円)×1万=6万円となり、証拠金を上回ってしまいます。
ロスカットにより、通常の最大損失は証拠金の7割~8割程度です。相場の急変時などには証拠金を上回る損失が生ずる可能性もあります。