スイングトレードにおける適正レバレッジがどの程度なのかについては、トレーダーの投資姿勢にもよりますので、一概には言えません。一般的には高くても5倍以内、3倍程度が適正と言われています。初心者は2~3倍に設定するのが良いでしょう。
1)レバレッジのシミュレーション
レバレッジは投資額を大きくする「てこ」の働きをします。高いほど勝った時の利益が大きくなりますが、損失のリスクも高くなります。
投資資金100万円の場合で試算してみましょう。1ドル=100円でレバレッジを10倍とし、10万ドル購入します。1週間でレートが2円下落して、1ドル=98円になると、損失は2円×10万=20万円となります。投資の20%を失います。万が一相場の急落で5円値下がりしたときには、投資の半分が消えてしまいます。
レバレッジを5倍としたときには5万ドルの購入ですので、2円値下がりの損失は2円×5万=10万円。3倍であれば、2円×3万=6万円となります。
値上がりした時には損失の逆の額の利益となります。リスク承知で大きな利益を狙うか、安全策をとるのかは、投資家の好みでしょう。
副業としてFX取引をするサラリーマンや主婦には、20%の損を大ダメージと感ずる人が多いのではないでしょうか。
2)どの程度の利益を狙うか
副業としてFXを活用する人の利益目標は一ヶ月通算で投資額の数%ということが多いでしょう。米ドルの場合、1円の値動きによってレバレッジ3倍で3%、5倍で5%の利益率となります。目標値に近い水準となりますので、この程度が適正と言えるのではないでしょうか。
スイングトレードでどの程度の利益を上げたいのかにもよりますが、一般的な適正レバレッジは3倍程度と言えます。初心者の場合は2倍程度でも良いでしょう。